天才アスリートの音
スポーツの天才は、独自(動き)の優れた音を有している。
例えば、陸上100mの桐生祥秀選手は、「スーと行ってバーン」という走りのイメージをして10秒08の記録をだした。
また、フィギュアスケートの羽生結弦選手は、ある試合のインタビューで「シュッとやってパッとおります」と述べ最高の演技を見せた。
オノマトペは言葉で言い難い動きを、直観や感覚を生かして表現できる。
その、たった一言の音(「スー」や「バーン」、「シュッ」)の中には、膨大な情報量が含まれている。「一をいって10を知る
」である。
スポーツにおいて、どんなに優れた論理的表現であっても、直観や感覚から作り出された表現(音)を超えることはできないと思う。
人の動きは一瞬一瞬ちがうし、それを言葉では伝えきれないからだ。
何よりもスポーツは、リズムの集積であり、オノマトペもリズム(音)なので双方のシンクロは抜群である。
選手は、いつでも同じ動き(理想)ができるように、自分の動きをオノマトペに置き換えておくとよいと思う。音がトリガーとなって、体の微妙な動かし方、緻密な運動を喚起することができるからだ。
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