「ピーッ↑↓」笛の名手は心づかいのできる人
数十年前は、よく電車のホームで鳴り響いていましたが最近は如何でしょうか?。
個人的には、あまり聞く機会がなくなったように感じます。
駅も情報化、IT化の影響でしょうか!?
たとえば、高田馬場駅では鉄腕アトムのメロディが出発時の合図音と
して使用されています。
発信音もIT社会の流動的情勢には逆らえずに、人(笛)から機会的作業(
メロディ)に移行しつつあるのかもしれません。
とはいっても、笛を鳴らして出発をお知らせする、ニュートラル(中立)な線
はまだ多数あると見ています。
とりわけ笛を吹く車掌さんの中には、名手がいます。
一般的な笛の音は「ピィィィィィィィッ」と鳴り響くようなイメージがあると思
いますが笛の名手は、低音から高音にするなど分節的で実にメロデ
ィックに鳴らします。
ピィィィィィ↓低音♪
ピィィィィィ♪ ↕
ピィィィィィ↑高音♪
なぜ、先のようにわざわざ音に高低の強弱をつけるのでしょうか?
それは、あらゆる年代の人に安全を知らせるための工夫のようです。
人は、年齢があがるにつれて聴力は鈍磨し、高い音の弁別が困難に
なります(個人差あります)。つまり若者とお年寄りでは、聴覚閾が
異なるのです。
モスキート音(高周波数)といって若者にしか聞こえない音もあるほ
どですから―――!?。
そうしたことから、駅員さんは、若者からお年寄りまであらゆる人に
安全を知らせるために、あえて高低を強弱した吹き方をするそうです。
これを知ってから、笛は「騒がしい」という印象から一転し、ポジティブで
積極的な見方ができるようになりました。
※上記は、車掌などの経験のある専門家 に聞きました。
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